事件 健康・医療 生活

2016年3月1日 at 2:56 PM

JR東海認知症事故訴訟 最高裁判決|これで自宅介護は不可能にはならない

2007年、愛知県大府市で認知症男性(当時91歳)が、妻がうたた寝した隙に徘徊し、列車にはねられ死亡した事件。

1審では、男性の財産を管理していた長男(65歳。離れて住んでいた)にも責任があるものとして、妻及び長男に720万円の賠償支払いを。

2審では、長男には責任はないとして、妻(85歳)に360万円の支払いを採決した。

最高裁の判決では、2審の判決を覆し、家族に賠償責任はないとした。

JR

 

 



◆典型的な老齢介護

死亡した男性は、要介護4/5。つまり自分で着替えも入浴もできないレベルだった。

そのため、85歳の妻が面倒を見ており、長男は同居していなかった。

 

 

 

玄関にはセンサーをつけて徘徊の危険性を減らす工夫をしていた。

また名前及び連絡先は身に付けさせており、死体検案書はJR東海に提出した。

 

 

JR東海は、長男が介護方針を決めていたこと、そして過去2回徘徊していることから、今回の徘徊も予測できたはずと、事故による振り替え輸送などにかかった費用を家族に支払うよう要請した。

 

2審については、家族の経済状況も加味しているという。

 

 

◆民法714条に新たな判例が追加される可能性

民法714条では、後見人や、保育員や施設の看護士については第三者に与えた損害について監督責任があるが、家族に対してはケースを想定していなかった。

 

今回の判決で、財産管理をしていた長男、また妻が、新たに適用対象になるのかが注目されていた。

最高裁では、両者適用外と判決がなされた。

 

 

ただし709条(家族が監督責任を果たしていたかどうか?)の兼ね合いがあるので、画一的に一律でこのようなケースで家族が責任を負わないでよいというわけではない。

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>



こちらの関連記事もオススメ!